
一度MT4をセットアップしたら最小限のメンテナンスで運用したい!ですよね。
こちらではMT4の自動売買にまつわるTipsを紹介します。
VPSを利用したMT4の自動売買、セットアップしたらあとは放置で問題なし!ってことはないんです。さすがにパソコンを使った取引なので、定期的にメンテナンスが必要なのはしょうがないところ。
具体的には、VPS業者によるメンテンナスのためのシステム再起動、もしくはなんらかの障害による緊急の再起動などの可能性に備えておき必要があります。
トラリピによる運用は、MT4画面とにらめっこして相場に常に向き合っているわけではなく、ある程度放置して運用するスタイルになるのですが、VPSの再起動などに気付くのが遅くなると機会損失が出てしまうことがないようにしっかりと対策をしておきましょう。
今回は、まずは私が最低限の設定だと考えている自動ログインとMT4の自動立ち上げ設定を紹介します。
なぜ必要なのか?
冒頭述べたように、VPSの再起動がかかった場合、リモートデスクトップなどでログオンしない限りVPS自体もログオンされません。
よって、MT4の起動どころか、VPS自体がスタンバイ状態に等しく、「なにもしていない状態」となってしまいます。
トラリピなど比較的単純なEAを低レバレッジで運用している際には致命傷になることはあまりないかと思いますが、高レバレッジの短期トレードEAにて取引を行っている状況を想像してみてください。
大きなポジションを持った直後にVPSの再起動などがかかってしまったら・・・、結果は神のみぞ知る、という状況となり運用口座に致命的な損失を与えることになるかも。
少し大げさになりましたが、こういった状況を避けるよう最低限再起動に備える設定を行っておきましょう。
自動ログオンの設定
マイクロソフトより「Autologon.exe」と言うプログラムが配布されているので、これを利用します。マイクロソフト提供のプログラム、ということで安心感がありますね。
下記マイクロソフトホームページからダウンロード出来ます。
http://technet.microsoft.com/ja-jp/sysinternals/bb963905.aspx

こちらのファイルをVPSのデスクトップなどに貼り付け、「Autologon.exe」をダブルクリックし起動すると以下のウインドウが開きます(アプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?などが表示されるときは「はい」を選択してください)。

「Username」「Domain」に関しては、お使いのVPSでの情報が既に入力されているかと思いますので、あとはパスワードを入力し「Enable」をクリック、OKを選択して完了です。
これで再起動時も自動でログオンする環境構築が出来ました。
MT4立ち上げの設定
具体的には、Windowsの機能である「スタートアップ」にMT4の起動を登録する、という方法でログオン後の自動立ち上げを実現します。
スタートメニューで右クリック、「ファイル名を指定して実行(R)」をクリックします。

名前(O)に「shell:startup」と入力し、OKをクリック。

以下のようにスタートアップフォルダが開きます。

こちらのフォルダ内にXMのショートカットをドラッグ&ドロップで移動させます。

これでMT4の自動立ち上げ設定は完了です。
実際にPCを再起動し、MT4が自動で起動するかを確認しておきましょう。
今回はWindows10でのやり方を例に紹介しましたが、Windowsサーバーなども含めてやることは同じです。
「shell:startup」でスタートアップフォルダを開き、そのフォルダ内にショートカットを置く、を覚えていただければ。
皆さんの環境に合わせて対応してください。
VPSの設定まとめ
MT4のインストール、VPSの契約など、一通り経験して完了されている方にとっては特に難易度の高い作業ではないと思いますがいかがだったでしょうか?
複数のMT4口座を稼働させる場合、スタートアップフォルダに起動させたいショートカットを入れるだけで対応が可能です。私の場合は過去最大で8口座ほどをVPSの1GBプランで運用したことがありますが、きちんとすべてのMT4が立ち上がって稼働していました。
以上の設定を完了させたうえでトラリピ運用を行うと、週末のPCメンテナンス(確認)の頻度も非常に少なくなり本当に楽になります。「まぁ、また今度・・・」なんて後回しにしておいて、肝心な時にMT4が稼働できていない!なんてことにならないようにしましょう。
必ず設定&再起動して確認しておきましょう!